挨拶・お礼・謝罪、
そういうことが自然にできる人は、
素敵だなあと思います。
そしてそれは、年齢関係なく普遍的なもの。
授業が終わり、雑務をしていたら、
小学生がやってきた。
「せんせ〜、算数おしえて〜」
と言われ、たじろぐ“ド”文系の私。
すぐ理系の先生を呼び、雑務に戻る。
15分くらいすると、私の雑務も落ち着いて、
講師室で帰りの準備をする。
すると、そこへ再びその子が来る。
入り口の壁からちょこっと顔を出して、
質問に答えてくれた理系の先生に向かって、
「ありがとうございました、さようなら〜」
と言って、帰っていった。
きちんとしてるいい子だなあと思って、
私も帰る準備をして、エレベーターへ。
すると、ひょこっと小さな頭がのぞく。
エレベーターを止めて待ってくれていたのは、
さっきの小学生の生徒。
「え、(待っててくれて)ありがとう!」と言うと、
「先生が帰る準備してるの見えたから!」
と、にこにこ笑顔を見せてくれました。
こういう瞬間って、
安心感でも高揚感でもないような、
言葉にできない温かさを感じます。
人の為に、一呼吸置いて行動できる姿には、
なんだか「余裕」さえも感じました。
その一呼吸が、こんなに他人を幸せにするんだよ。
どうか、大きくなっても、
こういうことが自然にできる人でいてね。
私も「誰かの為のひと呼吸」を大事にしたい。
そう強く想えた帰り道でした。