2011年1月5日水曜日

ひと呼吸

挨拶・お礼・謝罪、
そういうことが自然にできる人は、
素敵だなあと思います。

そしてそれは、年齢関係なく普遍的なもの。


授業が終わり、雑務をしていたら、
小学生がやってきた。

「せんせ〜、算数おしえて〜」
と言われ、たじろぐ“ド”文系の私。
すぐ理系の先生を呼び、雑務に戻る。

15分くらいすると、私の雑務も落ち着いて、
講師室で帰りの準備をする。

すると、そこへ再びその子が来る。

入り口の壁からちょこっと顔を出して、
質問に答えてくれた理系の先生に向かって、
「ありがとうございました、さようなら〜」
と言って、帰っていった。

きちんとしてるいい子だなあと思って、
私も帰る準備をして、エレベーターへ。

すると、ひょこっと小さな頭がのぞく。
エレベーターを止めて待ってくれていたのは、
さっきの小学生の生徒。

「え、(待っててくれて)ありがとう!」と言うと、

「先生が帰る準備してるの見えたから!」
と、にこにこ笑顔を見せてくれました。


こういう瞬間って、
安心感でも高揚感でもないような、
言葉にできない温かさを感じます。

人の為に、一呼吸置いて行動できる姿には、
なんだか「余裕」さえも感じました。


その一呼吸が、こんなに他人を幸せにするんだよ。

どうか、大きくなっても、
こういうことが自然にできる人でいてね。


私も「誰かの為のひと呼吸」を大事にしたい。
そう強く想えた帰り道でした。