2010年3月12日金曜日

海とイルカと空や花

平成22年3月12日。
私の「俺」の誕生日です。

こんな大事な日に一人でぼーっとするなんてできなくて、
どうしても「思い出」に会いたくって、
陽炎でもなんでもいいから「俺」と「あんた」に触れたくって、
湘南方面へ行ってきました。

イルカに会いたくって、えのすいへ。










つむじの上に、千切れそうな飛行機雲を見た。

海とイルカと空や花。
いつもは忘れてしまうものが視界に淡く広がっていった。
そして全て忘れそうなくらいに優しく、滲んで、歪んで見えた。







そして、八幡宮の桜。

「哺乳類はあんたとイルカ、花はさくらが、すき。」
嬉しくって日記に書いた思い出の一言を思い出す。

空は晴れていなかったけど、もう桜が咲いていたよ。

私はこれからも君の好きなものを私だけで独り占めする。
君の分まで五感を尖らせて全身で受け止めて、感じる。

でも、そうしたいわけじゃないってことを知って欲しい。


私は、「俺」を思うたび喪失感に襲われて、
「あんた」じゃいられなくなる。
だからと言って、追い出そうとする…こともできなくって、
私はよそ見をして「俺」から逃げ出そうとする。

そうしているうちに、なんとなく掴めたものとかもあって、
「これが答えかな」とか思えるようなものもあって。

でも、「俺」がいない事実はふとした瞬間に襲ってきて、
代わりなんか無いんだなあ、とまた戻ってきてしまう。

いったい、いつまでこういう堂々巡りを繰り返したら、
私は「俺」といたころの「あんた」に近づけるのか。

「俺」がいない世界は、私が生きるべき世界なのか、
そういうことを考えてしまうんだよ。



そんなこと言ったって、時間は勝手に進んでて。
誰が望んだでもないのに、私は19歳になっちゃてて。

16歳で止まったはずの時間は、本当は無いのかな。
私が頑なに立ち止まって忘れないようにしているだけで、
本当は時間は流れ続けているのかな。

そして私はまた、こんな事実にぶつかるたびわからなくなる。

…「俺」はどんな指をしていたっけ。
…「俺」はどんな耳をしていたっけ。
…「俺」はどんな髪質をしていたっけ。

そういう、忘れたくなかったことを思い出そうとしているとき、
自分が別の人間になっていってしまっている気がして、気持ち悪い。
 
確か人は7年でほぼ細胞が別の人間になるんだよね。
あと4年ちょっとで私は「俺」の知らない、
「あんた」の知らない私になってしまうんだね。こわっ。

それでも、「俺」を忘れない「あんた」がいたら、
もうそれはきっと離れられない運命と思っていいんだよね。

とりあえず4年後のことは知らないし、どうでもいい。


春君、今の私は君に教わったことがたくさんあるよ。
君がいなくなって、私は「君がいて成り立っている」と知った。

離れてから、そばにいたいと強く思うようになったよ。
わがままだけど、そばにいるときは、気付けなかっただけです。

君をもっと愛して、愛されて、一緒に生きて、一緒に死にたかった。


こんな不確実でドラマヒロインみたいなことを、
書きなぐってしまうくらい、私は君が大切で、大切。


今日のブログはなんのメッセージ性もなくて、
読んでてストレスがたまると思います。ごめんなさい。

でも、あえて今の私が言えることがあるなら、
“当たり前を大切にしましょう”、ということですかね。。。

“普段気付かないこと”に気付けたら、忘れないでください。


くっそ、なんか生ぬるい感じになってしまった。
あー、にくいけど、あいしてるぞー、でもにくいぞーと叫びたい。