時々こうしてものすごく気持ちが不安定になる。
夕日が沈むのが悲しくてたまらなくなる。
生きていることが切なくてどうしようもなくなる。
心の底の方にある水たまりに、小石が投げ込まれる。
静かに、確かに、かすかに、波紋が広がる。
秋と冬の間には、悲しすぎる時間の隙間がある。
一年で一番苦しい時間。
でも、でも、きっと大丈夫。
今年こそ、自分で作り上げてしまった掟に勝つ。
乗り越えられなくて、泣かせた人がいる。
困らせて、悩ませて、ちょっと人生を変えちゃった人がいる。
そんな人たちにためにも、私は変わらないといけない。
そして、この問題だけは、一人で闘わないといけない。
だれも頼ることはできない。
広がった波紋が、行き着く先まで目をそらさない。
そして、小石が沈むのを見届けよう。