嬉しかった事は、意外と忘れやすくて、
くやしかったことって、絶対忘れない。
悲しかった事も、絶対忘れられない。
忘れる事と、忘れない事が逆だったらいいのに。
そんなことを思った午後6時。
ここから書くのは、2時間前の出来事です。
私は、何も考えられなくなると、
絵やタイポグラフを描くか、ピアノを弾きます。
そして今日は、ピアノの気分でした。
私の部屋は今、本が多すぎるので、
ピアノは弟の部屋にあります。
そして、弟はだいだい19時まで部活。
何の断りも無く弟の部屋へ侵入。
準備をしいていて、ふいに視線をそらすと、
部屋の壁に、部活の先輩からと思われる手紙を発見。
「こういうの泣けるんだよね〜」
なんて思いながらちょっと読んでいたら、
自分が3年前におくられた言葉が、
ほぼ同じように書かれていました。
「お前は、ずば抜けて何か持っている訳じゃないけど、努力ができる人間だ。そこに自信もって頑張れ。」
普段ネタにするくらい仲良くないんですけど、
この言葉を見て、さすがにね、参りました。
「ああ、わたしたち姉弟なんだ。」って。
彼ももう、2年生の秋。
私は同じ頃は病気と闘っていたので、
何にも一生懸命になれなかったのですが、
彼は今部活を頑張っています。
全然知らなかったけど、レギュラーらしいです。
私が越えられなかった夏を越えて、
きっと次の初夏まで全力でラケットを振るでしょう。
部活に関しては、頑張って引退までやってほしい。
私は、色々と理由をつけて諦めてしまったから。
もちろん私は私なりに、
選んだ道で素晴らしいことに出会ってきているのだけど。
「努力ができる」ことが良さだと思ってくれた先輩たちが、
たくさんいたってことを思い出させてくれました。
弟と、手紙を書いた先輩に、ありがとう。