2011年2月10日木曜日

たいせつ

私がぼそっと言ってみた言葉が、
誰かの心にできた穴にちょこんと収まって、
痛く冷たい風が通るのを止めるとは。


友達に、大切だって言われたの初めてかもしれない。


いつも「知られない部分」を残しておきたくて、
わりとパーソナルエリアが広い(と思う)。

誕生日も、血液型も、時には名前も、
いつもいつも嘘ついていた。

知られたくない、というよりは、
「この子変だな」でも構わないから、
忘れられたくなかったのだと思います。


だけれども変に注目されるのも嫌い。

服や物と同様に、
人にも「流行」があると思っていて、
私はそれがすごく怖いです。

ちやほやされても、どうせいつか終わる。
って言う考え方が小さい頃から離れません。


忘れられず、かつ良さは消えない。
そんな確立した立ち位置が欲しかったんです。


でも自分の中にこうやって相反する欲がある以上、
上辺のお友達がとっても多かった気がします。


私を「大切な友達」といってくれた彼女は、
いつもぺたぺたとした感じで絡んできます。

まぁ、さらりと言わせてもらうなら、
苦手な感じのコミュニケーション。

だからいつだって、
曖昧な答えや反応でごまかして、
「近い」と思ったら濁して逃げてました。

でも、私がどんなに逃げようとしても、
どこまでも追いかけてきてくれます。

いつも一定の距離で一緒に進んできてました。

もちろん、こうして進めたのは、
彼女が諦めないでいてくれているからなのだと、
痛感して、とても恥ずかしい訳です。


こういうことに気づけるまで、
辛抱強く私と一緒に歩いてくれる人。

彼女だけではなくて、
周りの人の多くがそうなんだろうな、と思います。

今年とか、本当の誕生日を言っただけで、
沢山の友達がおめでとうって言ってくれて、
本当にびっくりしました。

嘘なんてつかなくても、
みんな私のこと忘れないでいてくれるんだ。
って、本当に思ってました。

もっとも、そんなに考えなくても、
冗談よりも本音を聞いた時の方が、
印象は強いことくらいわかってたハズなのに。
なぜ自分には反映できなかったんだろう。


コミュニケーション、下手。

でもでも、少しずつ変わってると思います。
良い意味でね。


めいさ、大事なことに気づかせてくれて、
ありがとう。とってもありがとうね。