誰かの心にできた穴にちょこんと収まって、
痛く冷たい風が通るのを止めるとは。
友達に、大切だって言われたの初めてかもしれない。
いつも「知られない部分」を残しておきたくて、
わりとパーソナルエリアが広い(と思う)。
誕生日も、血液型も、時には名前も、
いつもいつも嘘ついていた。
知られたくない、というよりは、
「この子変だな」でも構わないから、
忘れられたくなかったのだと思います。
だけれども変に注目されるのも嫌い。
服や物と同様に、
人にも「流行」があると思っていて、
私はそれがすごく怖いです。
ちやほやされても、どうせいつか終わる。
って言う考え方が小さい頃から離れません。
忘れられず、かつ良さは消えない。
そんな確立した立ち位置が欲しかったんです。
でも自分の中にこうやって相反する欲がある以上、
上辺のお友達がとっても多かった気がします。
私を「大切な友達」といってくれた彼女は、
いつもぺたぺたとした感じで絡んできます。
まぁ、さらりと言わせてもらうなら、
苦手な感じのコミュニケーション。
だからいつだって、
曖昧な答えや反応でごまかして、
「近い」と思ったら濁して逃げてました。
でも、私がどんなに逃げようとしても、
どこまでも追いかけてきてくれます。
いつも一定の距離で一緒に進んできてました。
もちろん、こうして進めたのは、
彼女が諦めないでいてくれているからなのだと、
痛感して、とても恥ずかしい訳です。
こういうことに気づけるまで、
辛抱強く私と一緒に歩いてくれる人。
彼女だけではなくて、
周りの人の多くがそうなんだろうな、と思います。
今年とか、本当の誕生日を言っただけで、
沢山の友達がおめでとうって言ってくれて、
本当にびっくりしました。
嘘なんてつかなくても、
みんな私のこと忘れないでいてくれるんだ。
って、本当に思ってました。
もっとも、そんなに考えなくても、
冗談よりも本音を聞いた時の方が、
印象は強いことくらいわかってたハズなのに。
なぜ自分には反映できなかったんだろう。
コミュニケーション、下手。
でもでも、少しずつ変わってると思います。
良い意味でね。
めいさ、大事なことに気づかせてくれて、
ありがとう。とってもありがとうね。