あんまり好きじゃないと言うか、苦手。
扱い方がよくわからなくて、
困惑しているうちに凍らせてしまうから。
だけど、本当は接する機会が極端に少なかっただけで、
私にとっては、とっても必要で、
それが無いと、ダメなんだと思います。
いつのことでしょうか。
ぬくぬくした、
いいえ、あったかい心に出会いました。
私はどうしたらいいのか分からず、
たどたどしく、猜疑心丸出しでした。
でも、その人は急速に、かつ丁寧に、
尖った心との距離を、ぐーんと縮めてきました。
多分あの時紐解かれたのは、
捨て犬が拾われたような、そんな物語で。
私はあのあったかい心に触れて初めて、
心や全身の力を抜けるだけ抜いて、
意志や身を委ねることの、心地よさを知りました。
それまでは、知られれば知られるほど、怖かった。
だけど、もっと知られたい、知りたいと思った。
止められない、止まらないとかいう次元を越えて、
本能的に、信じていたのだと思います。
言葉にできないほどの、
柔らかくて、温かくて、優しい感情に、
多分あの時、私は初めて出会いました。
離れてしまったのは、
どうしようもない理由でしたが、
もう離れることも怖くなかった。
その少し前に、とっても怖い別れを知ったのに、
そのあったかい心からはがされることは、
あまりこわくなかった。
だって、温度を分けてくれたから。
今でも、怖くない。
こうやって思い出すたび、温度が蘇る。
知っていましたか。
あのときあなたが拾った捨て犬は、
いのちの温度を無くしてしまっていました。
あなたが純粋な心で温めてくれたから、
いのちの温度が上がったんです。
私がいまここにいるのは、
間違いなく、きっと、そのあたたかさのおかげです。
ぬくぬくを、ありがとう。
似た様な心に触れたので、
思い出してお礼を言ってみました。