2011年9月21日水曜日

いのちの温度

ぬくぬくした環境とか、人とか、感情とか。
あんまり好きじゃないと言うか、苦手。

扱い方がよくわからなくて、
困惑しているうちに凍らせてしまうから。

だけど、本当は接する機会が極端に少なかっただけで、
私にとっては、とっても必要で、
それが無いと、ダメなんだと思います。



いつのことでしょうか。

ぬくぬくした、
いいえ、あったかい心に出会いました。
私はどうしたらいいのか分からず、
たどたどしく、猜疑心丸出しでした。

でも、その人は急速に、かつ丁寧に、
尖った心との距離を、ぐーんと縮めてきました。

多分あの時紐解かれたのは、
捨て犬が拾われたような、そんな物語で。

私はあのあったかい心に触れて初めて、
心や全身の力を抜けるだけ抜いて、
意志や身を委ねることの、心地よさを知りました。


それまでは、知られれば知られるほど、怖かった。
だけど、もっと知られたい、知りたいと思った。
止められない、止まらないとかいう次元を越えて、
本能的に、信じていたのだと思います。

言葉にできないほどの、
柔らかくて、温かくて、優しい感情に、
多分あの時、私は初めて出会いました。


離れてしまったのは、
どうしようもない理由でしたが、
もう離れることも怖くなかった。

その少し前に、とっても怖い別れを知ったのに、
そのあったかい心からはがされることは、
あまりこわくなかった。

だって、温度を分けてくれたから。

今でも、怖くない。
こうやって思い出すたび、温度が蘇る。



知っていましたか。
あのときあなたが拾った捨て犬は、
いのちの温度を無くしてしまっていました。

あなたが純粋な心で温めてくれたから、
いのちの温度が上がったんです。

私がいまここにいるのは、
間違いなく、きっと、そのあたたかさのおかげです。



ぬくぬくを、ありがとう。


似た様な心に触れたので、
思い出してお礼を言ってみました。