2011年11月11日金曜日

宝物の跡

「いつか君が風の中に笑い声を吹き込む」

ある歌のワンフレーズなのだけど、
ここ最近で一番好きな響きだと言えます。

なんだか、とても素敵だと思います。


「風の中に笑い声を吹き込む。」

比喩的で、意味は無い気がしますが、
妙に触覚が反応するフレーズな気がして。

風なんて、邪魔者かもしれないけれど、
香りと同じように、
こんな風が吹く日に、あの人が笑ってたな。
なんて記憶が残るのは、夢の見過ぎでしょうか。


話が変わりますが、
「風化」って惨い言葉ですよね。

だって、風になるんですから。
永遠に物事を避けて走り続ける存在になるんです。

想いは風化する、と言いますが、
想いが風になってどこかに行ってしまうなんて、
想う人も、想われる人も切ないですね。


強い風に吹かれる時、
それは誰かの想いがぶつかっているのかも。

世界中の風は、誰かの宝物の跡なのかも。


とりあえず、夕陽と風がノスタルジーなこの季節、
風の中に笑い声を吹き込めるように。