「いつか君が風の中に笑い声を吹き込む」
ある歌のワンフレーズなのだけど、
ここ最近で一番好きな響きだと言えます。
なんだか、とても素敵だと思います。
「風の中に笑い声を吹き込む。」
比喩的で、意味は無い気がしますが、
妙に触覚が反応するフレーズな気がして。
風なんて、邪魔者かもしれないけれど、
香りと同じように、
こんな風が吹く日に、あの人が笑ってたな。
なんて記憶が残るのは、夢の見過ぎでしょうか。
話が変わりますが、
「風化」って惨い言葉ですよね。
だって、風になるんですから。
永遠に物事を避けて走り続ける存在になるんです。
想いは風化する、と言いますが、
想いが風になってどこかに行ってしまうなんて、
想う人も、想われる人も切ないですね。
強い風に吹かれる時、
それは誰かの想いがぶつかっているのかも。
世界中の風は、誰かの宝物の跡なのかも。
とりあえず、夕陽と風がノスタルジーなこの季節、
風の中に笑い声を吹き込めるように。