「講師とは、学校の亡霊みたいなものだ」
という類の台詞があります。
生徒は毎年新しい子が入ってくるけれど、
講師はずっと動かない、ということだそうな。
塾講師としての日々も3年目の後半戦。
幾度か「卒塾」という場面もありました。
でもやっぱり私は、
一時的にこの仕事に身を置いているだけで、
亡霊になんてなれないんですね。
もうすぐ私だって、ここを巣立つ身です。
ただ、生徒達と数ヶ月から数年を過ごしたことは、
紛れもない事実であって、
例え「またね」という挨拶でしめくくっても、
こみ上げてくるものはあります。
全ての出会いに言えることですが、
もしかしたらもう二度と逢えないかもしれない。
いっそのこと亡霊になることができたら、
生徒の気が向いた時を待って佇んでいられるのに。
りょうこちゃん、
卒塾おめでとう。
時には私自身、躊躇うほどに、
きつい言葉を放ったこともあったけど、
いつもその意味を考えてくれて、
少しずつ着実に前進してく姿に敬意を抱きます。
わかってあげられない部分も、
多かったかもしれないけれど、
それでもずっと担当させてくれてありがとう。
いつかりょうこちゃんの作った作品を、
どこかで見ることが出来たら嬉しいです。
またあいましょっ!