2012年2月5日日曜日

揺れる

柔らかい紙を千切って作った紙吹雪を、
風の中に放ってみると、風向きが分かる。

綺麗な女の人の長い髪が、
靡いているのを見ると、風向きが分かる。


本当はそんなことをしなくても、
わかるはずなんだけれども、
“「自分」以外がいると、もっと分かること”。
そういうものが、世の中には無数に存在する。


そして私の中には、いつも葛藤がある。

「何かを知ることで生まれる喜び」の尊重
「人と距離を縮めることへの苦痛」からの保護

そのどちらを取ろうかいつも迷っている。


あまり敵は作りたくない。
だけど味方を作る方が、なんとなく億劫。

…こんな単純な二項対立じゃないことも確かなんですが。
これじゃあまるで、子どもみたいですね。



絶対にこういう風に「揺れる日」がある。

明日になれば、
来週になれば、
けろっと忘れてしまうだろうけど。

だからこそ、
こうやって言われも無く心がささくれる日は、
馬鹿馬鹿しくも、留めておきたくなる。

でも多分、もう少しの辛抱です。
あともう少しで、きっと分かる。

風がどっちから吹いているのか、
それが分かれば、揺れることなく追い風に出来る。

もう少しで、多分、分かる。