昔から、老けてると言われる。
そんなダイレクトな言い方をされることは少ないけれど、
つまりは「老けてる」って言いたいことが、
よぉく分かる言い方で。
それなりに気にする反面、
早く年相応と言われる年齢になりたいと思っていた。
だって、
そんなになんでもきゃーきゃーできない。
そんなにフリフリぺらぺらした服着れない。
そういう派手な化粧はしたくない。
そんなつまらないもの食べたくない。
歪んでいるとは思うけれど、
そんな風な気持ちとのバランスを取るのは、
面倒で仕方が無かった。
特に同じ年の女の子と並ぶのは苦痛だった。
…結局は、コンプレックスだったのかな。
言ってしまえば10代後半から最近まで、
そこそこ生きにくかった。
25歳になった時、
少ししてふと思ったのは、「解放」の二文字だった。
やっと、好きな装いや好きな場所が、
周りにも浮かない年齢になった気がして、救われている。
学生の頃、年上のある人に言われた。
「君は27くらいが一番良くなる。でも29位までだな。」
これは別に運気の話じゃなくて、女としての価値のこと。
ちょっとお金もって、ちょっと役職ついちゃって、
みっともないおっさんの戯言ひでぇと思ったけれど、
真意を突いているとは思っている。
少なくとも、私にとっては正解だった。
だから私、間違ってない。
私だけの意見じゃないもの。
尚更、今更、あなたのものにはならない。