2016年3月30日水曜日

価値

昔から、老けてると言われる。
そんなダイレクトな言い方をされることは少ないけれど、
つまりは「老けてる」って言いたいことが、
よぉく分かる言い方で。

それなりに気にする反面、
早く年相応と言われる年齢になりたいと思っていた。
だって、
そんなになんでもきゃーきゃーできない。
そんなにフリフリぺらぺらした服着れない。
そういう派手な化粧はしたくない。
そんなつまらないもの食べたくない。

歪んでいるとは思うけれど、
そんな風な気持ちとのバランスを取るのは、
面倒で仕方が無かった。
特に同じ年の女の子と並ぶのは苦痛だった。
…結局は、コンプレックスだったのかな。

言ってしまえば10代後半から最近まで、
そこそこ生きにくかった。

25歳になった時、
少ししてふと思ったのは、「解放」の二文字だった。
やっと、好きな装いや好きな場所が、
周りにも浮かない年齢になった気がして、救われている。


学生の頃、年上のある人に言われた。
「君は27くらいが一番良くなる。でも29位までだな。」
これは別に運気の話じゃなくて、女としての価値のこと。

ちょっとお金もって、ちょっと役職ついちゃって、
みっともないおっさんの戯言ひでぇと思ったけれど、
真意を突いているとは思っている。
少なくとも、私にとっては正解だった。

だから私、間違ってない。
私だけの意見じゃないもの。

尚更、今更、あなたのものにはならない。