仏語の授業で知った得体の知れない時制「半過去」。
過去の動作が完結してるかわからない時に使います、
って説明がまたよくわからないけど、なんか好き。
人生の大半のできごとは、
完結したのかしてないのかわからない。
だから、親近感を感じるというのは、言い過ぎかな。
どうしてかわからないけど、
最近すごく沢山のことを思い出している。
3年の間で程よい距離を見つけたから、
そんなに苦しくなったりしないのだけど、
すっかり忘れてた類のことも、
ふと思い出したりして、そのたび息が止まる。
あまり書くと戻れなくなるから、このくらいにしよう。
明日、ノルウェイの森を観に行くのだけど、
この映画、抽象度が高いけど、メッセージ性が強いから、
ちょっと観に行くのがこわい。
複数回観る映画っていうのは、
主観的に観たり、客観的に観たり、俯瞰的に観たり、
自分とその物語やメッセージはどういう距離が、
一番素敵なアングルを作れるのかを考える,
という意味があると思います。
物語の中に自分が溶けてしまっても、
自分の中に物語を溶解してしまっても、だめ。
一滴のストーリーを、手首に滴らせるような感じ。
香水と一緒。
つけすぎるとその人が消える。
今の私はもう、消える訳にはいかないんです。
きっと色んなことが半過去のまま、ここまできているから。