「ずっと未完成だし、世界に一つしかない」
生徒が授業中にふいに言った言葉が離れない。
要するに彼が言っていたことは、
せっかく出会えた友達と離れたくない、
受験で友達と離れるのちょっとやだ。
とか、そういう類のことだったんですけど、
「未完成」という絶妙な響きには目から鱗。
心理学的にも「未完の行為」って言葉があるように、
終わったのではなく、途切れちゃったもの、
というのは強く心に残ったりするんですよね。
世界に一つしかない、未完成。
いやあ、この響きの美しさと深さに、脱帽。