一ヶ月前から、「書こう」
と思っていたことを全て書き直しました。
まさかこんな大きな震災に襲われるとは驚きです。
現時点で数百人近い方が、
星になってしまったということです。
皮肉にも、電気が通じにくい為か、
空に瞬く星が美しく、目眩がしそうです。
偶然にも、命についての記事を練り続けてきました。
しかも、自分が経験した中で一番つらい命の話。
神様はこうして時々、気まぐれに試練を与えてくる。
もしも、人が作った都会文化が、
星空を隠していることが気に食わないなら、
私達が寝ている間に、ビルを持っていってくれればいいのに。
そっとライトを消してくれればいいだけなのに。
こんな風に大きな痛みを与えなくても、
こんな方法じゃなくても、
あなたが神様なら、他のやりかたで、
大切な物事を教えてくれてもいいじゃない。
失わないと分からないかもしれないけど、
失うには尊すぎるものを、こんな風に一瞬で消さないで。
輝くには美しすぎるものが、今宵、煌めきを増します。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
想像できますか?
と思っていたことを全て書き直しました。
まさかこんな大きな震災に襲われるとは驚きです。
現時点で数百人近い方が、
星になってしまったということです。
皮肉にも、電気が通じにくい為か、
空に瞬く星が美しく、目眩がしそうです。
偶然にも、命についての記事を練り続けてきました。
しかも、自分が経験した中で一番つらい命の話。
神様はこうして時々、気まぐれに試練を与えてくる。
もしも、人が作った都会文化が、
星空を隠していることが気に食わないなら、
私達が寝ている間に、ビルを持っていってくれればいいのに。
そっとライトを消してくれればいいだけなのに。
こんな風に大きな痛みを与えなくても、
こんな方法じゃなくても、
あなたが神様なら、他のやりかたで、
大切な物事を教えてくれてもいいじゃない。
失わないと分からないかもしれないけど、
失うには尊すぎるものを、こんな風に一瞬で消さないで。
輝くには美しすぎるものが、今宵、煌めきを増します。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
想像できますか?
16歳で、一人旅立っていく怖さ。
16歳で、一人取り残される寂しさ。
この日だけはもう4年間、一秒も未来へ進みません。
私に「人生最後の初恋」をくれた彼は、16歳のまま。
12歳の夏、十六夜月の夜。
海の見える街から突然やってきた、
どっちが名字なのかよくわからない不思議な名前。
私よりずっと頭がよくって、運動もできて、
瑞々しいという形容詞がよく似合う人。
大きな心で沢山の深みのある言葉をくれて、
人並みに揺れながらも軸を持ってる人。
言葉や身のこなしひとつひとつが、麗しくって、
私が人生をかけて守り抜きたいと思った人。
痘痕も靨になっていたのもあるのかもしれませんが、
このひいき目を差し置いても、
誇りに思う存在であり、人として素晴らしいと思えます。
生まれて初めて自分以外の人を、
こんなに「自分の一部」みたいに思えました。
それなのに、人生最大のいじわるは施されて、
目の前から世界中の色が消えてしまいました。
失ってから大切さを知る、なんて言葉があるけれど、
大切さなんていうのは、知れるうちのごく一部で、
憎らしさとか、与えられ続けてたものとか、
奪われたものとか、ふたりじゃなきゃ生み出せないこととか、
今になっても、毎日毎日違うことに気がつきます。
気づくたびに自分を構成するものが、
ひとつひとつ剥がれていく様な気分になって、
初めて越えた夏の終わりには、別の人間になった気分でした。
本当に、言葉にできないくらいの闇に囲まれて、
泣いても叫んでも、何も変わらなくって、
ただただ時間が進んでいく日々の中で、
もの凄い強さで揺すられている様な気分がしました。
前に進めたかなと思って振り返ると、
進む為にかけた時間の数億分の一の時間で引き戻されたり。
「喪失」という記憶は、自分に染み付きました。
失ったということを、忘れることができない。
そんな矛盾した時間が、隠れることはあっても、
終わってくれません。
何をどのくらい言葉にすれば、
いつまで涙を流していれば、
どのくらい強がって笑い続ければ、
この穴は塞がるのか、痛みは消えるのか。
そんな風な日々を、今日まで過ごしてきています。
悲劇のヒロイン気取りだと言われればそこまで、
だけど、そんな滑稽な言われかたでも、
アイデンティティが与えられるなら楽かもしれません。
この現実に、思い出に触れる度、
私は自分が何者なのか分からなくなります。
だけど、この出会いにはもちろん、
この別れにだって、意味はあったと思います。
まだまとまった言葉にして表現することはできないけれど、
意味は、絶対にあってほしいと思います。
彼は、私の一等星。ずっと、これからも。
愛しい人、いつも心はそばに。
一生私の思い出の中で、輝いて下さい。
春くん、お誕生日、おめでとう。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
今宵は綺麗な星空は、皮肉すぎる。
春くん、
今日は、本当なら七里ガ浜のお家で、
お母様とお祝いをしてあげたかったんだけど、
日本が大変なことになっています。
たくさんの人があの時の私達みたいに、
苦しい思いを強いられることになってしまったようです。
タイミングの問題でしょうけれど、
私はなんだかとてもショックで、今もこれを書きながら、
ネットでニュースを拾い続けています。
あなたに教わったすべてを思い出して、
何かできないことがないか考えてみます。
私達の出会いに、日々に、別れに、
意味を生み出せる日が来たのかもしれないね。
失うには、尊すぎるもの。
空に輝くには、美しすぎるもの。
ありったけの愛をこめて。