2011年3月24日木曜日

おめでとう、ありがとう

弟の誕生日、それは同時に家族が完成した日。

今日は我が家にとって「かぞくの日」です。


弟は、忍耐強さを隠し持った綿菓子みたいな人です。
…私にとってはかなり存在感が薄い。

でも昔から容量がよくって、
何事も私より数倍うまくこなしていきます。
芸術も、スポーツも、勉強も、人間関係も。
競争という概念が我が家には無いのですが、
もし競ったら、私は彼に何一つ勝てないと思います。


そして最近、そんな弟に感謝すべき出来事がありました。

部活バリバリで勉強はほぼ「無」と思われる弟も、
来年度は一応「受験生」という肩書きを持ちます。

偶然、帰宅時間が一致して、夕食を一緒に食べた日に、
同じく食卓に居た母親が、弟の受験について話し始めました。

(どうでもいいことですが、母親は私には超放任主義を貫き、
弟に対しては超干渉主義を一貫しています。弟ドンマイ)

で、私はすっかり、
弟は受験について考えていないだろうと思っていたのですが、

「志望校は、あるよ。」
なんて言うものですから、どこよどこよと聞きました。

すると、彼が言った大学名は、
私が第一志望として掲げ続けた学校・学部でした。

理由はごにょごにょ言ってましたけど、
要は、私のリベンジを果たそうとしてくれてたみたいです。


その日は、私の分のデザートをあげました。


ただ、そんな理由で受験させる訳にはいかないので、
進路希望の選択を手伝って、
結局今は違う大学を第一志望に落ち着かせています。


でも、弟、良い奴だな。と心から思った瞬間でした。

小さい頃は私が考えうる、ありったけの意地悪な行動を、
罪の無い彼に対して、毎日ぶつけていたのに、
「仇を恩で返さ」れたような気分でした。

これからは、彼の人生にもう少し、
「プラスの関わりかた」ができるように、
姉として、人として努力をしたいと思います。


誕生日おめでとー。


あと、今日は学部の先輩方の卒業日ですね。
ご卒業、おめでとうございます。
今後の益々のご活躍を心から願っております。

よく面倒を見ていただいた先輩もいて、
これから先はなかなか会えないんだな、と思うと、
なんというか、やっぱり寂しかったりして。
でも、手塩かけてもらった分、成長したいな、と。

本当に、おめでとうございます。
いつかまた会えたら嬉しいです。


さて、あとはエピローグ。

ふと気づいたことなのですが、
「番外編」というものにとても惹かれます。

物語や漫画はもちろん、人に関しても。
人の番外編というのは、例えば意外な趣味とか。
こういうの知ると、その人に光がさして見える。

でも引き出しがいっぱいあるんじゃなくて、
あくまで本編があって、番外編的なものが
そこに佇んでるという点に、価値があるわけです。

うん、番外編、すきです。



今日一日を、祝辞に溢れた素敵な日にしたいです。
全ての嬉しい出来事に、おめでとう、ありがとう。