弟の誕生日、それは同時に家族が完成した日。
今日は我が家にとって「かぞくの日」です。
弟は、忍耐強さを隠し持った綿菓子みたいな人です。
…私にとってはかなり存在感が薄い。
でも昔から容量がよくって、
何事も私より数倍うまくこなしていきます。
芸術も、スポーツも、勉強も、人間関係も。
競争という概念が我が家には無いのですが、
もし競ったら、私は彼に何一つ勝てないと思います。
そして最近、そんな弟に感謝すべき出来事がありました。
部活バリバリで勉強はほぼ「無」と思われる弟も、
来年度は一応「受験生」という肩書きを持ちます。
偶然、帰宅時間が一致して、夕食を一緒に食べた日に、
同じく食卓に居た母親が、弟の受験について話し始めました。
(どうでもいいことですが、母親は私には超放任主義を貫き、
弟に対しては超干渉主義を一貫しています。弟ドンマイ)
で、私はすっかり、
弟は受験について考えていないだろうと思っていたのですが、
「志望校は、あるよ。」
なんて言うものですから、どこよどこよと聞きました。
すると、彼が言った大学名は、
私が第一志望として掲げ続けた学校・学部でした。
理由はごにょごにょ言ってましたけど、
要は、私のリベンジを果たそうとしてくれてたみたいです。
その日は、私の分のデザートをあげました。
ただ、そんな理由で受験させる訳にはいかないので、
進路希望の選択を手伝って、
結局今は違う大学を第一志望に落ち着かせています。
でも、弟、良い奴だな。と心から思った瞬間でした。
小さい頃は私が考えうる、ありったけの意地悪な行動を、
罪の無い彼に対して、毎日ぶつけていたのに、
「仇を恩で返さ」れたような気分でした。
これからは、彼の人生にもう少し、
「プラスの関わりかた」ができるように、
姉として、人として努力をしたいと思います。
誕生日おめでとー。
あと、今日は学部の先輩方の卒業日ですね。
ご卒業、おめでとうございます。
今後の益々のご活躍を心から願っております。
よく面倒を見ていただいた先輩もいて、
これから先はなかなか会えないんだな、と思うと、
なんというか、やっぱり寂しかったりして。
でも、手塩かけてもらった分、成長したいな、と。
本当に、おめでとうございます。
いつかまた会えたら嬉しいです。
さて、あとはエピローグ。
ふと気づいたことなのですが、
「番外編」というものにとても惹かれます。
物語や漫画はもちろん、人に関しても。
人の番外編というのは、例えば意外な趣味とか。
こういうの知ると、その人に光がさして見える。
でも引き出しがいっぱいあるんじゃなくて、
あくまで本編があって、番外編的なものが
そこに佇んでるという点に、価値があるわけです。
うん、番外編、すきです。
今日一日を、祝辞に溢れた素敵な日にしたいです。
全ての嬉しい出来事に、おめでとう、ありがとう。