2011年11月23日水曜日

平熱

嬉しいことが溢れないように、
もう嬉しいことがこれ以上無いとしても、
それでもいいから大きめの容れ物を用意したい。

スペースが余っても良いから、
全部、何もかも忘れなくていいように、
大事に、鮮度を保っておけるように、
大きくて深くて保温の効く容れ物を用意したい。


一年前にお世話になった方に、
「成長したね。心構え変わったのが分かる。」
と言われて、とてもとても嬉しかった。

私には、多分、情熱がほとんどない。
だけど、たったひとつだけ、
傷つけられても傷つかない願い事というか、
誰にも邪魔できない夢がある。

口先でどんなに躊躇いをこぼしても、
本当は、絶対に揺るがない強い願いなのだと思う。
というか、沢山の人に道しるべをされている。
迷ったり、立ち止まろうとすると、
本当に嬉しいことに、必ず誰かが助けてくれる。

私は、いつもそれに頼ってばかり。



それでもこの一年間で、
特にここ半年、いや、三ヶ月くらいで、
なんというか、平熱が緩やかに上がっている。

熱さみたいなものが生じている訳ではないけど、
信じられる人やものを、見つけつつある。
いや、目の前に現れてくれたのかもしれない。

関わることで変わってしまうのが嫌だった。
だけど、関わった先にあったのは、
自分が知ってる、自分の一番安定した状態でした。
多分、だけど。


いつも、そう。
信じられるものが見つかると、強くなる。
こうやって公言することで、
とたんに失うこともあるけど、
それすら怖くないほど、強さがある信念。

めったに見つけられないものを、
私は今、なんとなく手にしている、のかも。


大事なことは黙っておきたいけど、
今は、忘れてしまうのが怖かったから。

理由は、それだけ。