どの出口も、嫌いだ。
あそこに立っていると、自分がいなくなる感覚がある。
音とかスピードにかき消されて行く感じ。
なんだか、着いていけない。
新宿駅には、手を繋いでくれる人と行った事が無い。
だから嫌いなのか、嫌いだからなのか、分からないけど。
あと、置いていかれたことがあるな。
去年の夏に、駅のトイレに置いていかれた。笑
その時、いつも助けてくれたハンサムな同級生が、
家に連れて帰ってくれたのも良い思い出。
曇天の朝、始発電車。
とにかく良い思い出が浮かんでこない、新宿駅。
でも何もかもどうでも良いときには、もってこいの駅。
辛くても動かないといけないときには最適な場所。
…なんて、美化するほどの思い入れも無い駅。
どうでも良いと言えば、どうでも良いんだ。
世の中の物事の大半は、そういうものでしょう。
新宿繋がり、というのは無理があるかもしれないけれど、
三島由紀夫の「仮面の告白」の文章が、凄い。