2013年7月5日金曜日

涙袋

その存在を知ったのは大学生になってからのこと。

「涙袋ある子が好み」という一つ上にの男の子がいて、
なにそれ、と思って調べたのが最初だった。
まさか自分の目の下の「ぽこ」の名前だったとは。

私は笑うと涙袋が出てくる。
だけど昔から母親に、
「目の下がぽこってなる人嫌いなのよね」
と言われていたので、結構コンプレックスだった。
今でも、母は一貫して涙袋を嫌うので、
私も自分の目の下を好ましいと思った事はない。


ただ、その男の子の言葉は衝撃的だった。
これを好きだと言う人も居るんだ、と。
じゃあこの人に会うときは少し強調してみよう、
と化粧を着替えと同じ感覚で捉えたきっかけの
ひとつだったと言えるかもしれない。

ちなみに私はこの人との恋を終えた時、
化粧品をフルチェンジした。
恋が終わった後の女が綺麗になる(努力をする)、
というのを実証した、のか?


最近は「涙袋メイク」とかまである。
そしてなんと整形で涙袋を作る人もいるらしい。

私がもし整形で自分の顔を変えるなら、
涙袋は無くしたいのと、そばかすとほくろを消したい。
…そして鼻とか全とっかえしたいし、顎も欲しいし、
頬もすっきりさせたい(最後のは単にやせろ)


ただ、涙袋に限らず、顔のコンプレックスは、
誰かにとって最高のチャームポイントだったりする。

欲を言えば、自分が嫌いな自分の部分を、
身近な[好ましい]人が好いてくれたら幸せだと思う。
好きな人の好きなものなら、好きになるでしょう。


とにかく、いつかの誰かには、
私のコンプレックスを愛でてくれた事の御礼を言いつつ、
祝辞を、寝言くらい曖昧な滑舌で添えておく。

就任、おめでとう。