「涙袋ある子が好み」という一つ上にの男の子がいて、
なにそれ、と思って調べたのが最初だった。
まさか自分の目の下の「ぽこ」の名前だったとは。
私は笑うと涙袋が出てくる。
だけど昔から母親に、
「目の下がぽこってなる人嫌いなのよね」
と言われていたので、結構コンプレックスだった。
今でも、母は一貫して涙袋を嫌うので、
私も自分の目の下を好ましいと思った事はない。
ただ、その男の子の言葉は衝撃的だった。
これを好きだと言う人も居るんだ、と。
じゃあこの人に会うときは少し強調してみよう、
と化粧を着替えと同じ感覚で捉えたきっかけの
ひとつだったと言えるかもしれない。
ちなみに私はこの人との恋を終えた時、
化粧品をフルチェンジした。
恋が終わった後の女が綺麗になる(努力をする)、
というのを実証した、のか?
最近は「涙袋メイク」とかまである。
そしてなんと整形で涙袋を作る人もいるらしい。
私がもし整形で自分の顔を変えるなら、
涙袋は無くしたいのと、そばかすとほくろを消したい。
…そして鼻とか全とっかえしたいし、顎も欲しいし、
頬もすっきりさせたい(最後のは単にやせろ)
ただ、涙袋に限らず、顔のコンプレックスは、
誰かにとって最高のチャームポイントだったりする。
欲を言えば、自分が嫌いな自分の部分を、
身近な[好ましい]人が好いてくれたら幸せだと思う。
好きな人の好きなものなら、好きになるでしょう。
とにかく、いつかの誰かには、
私のコンプレックスを愛でてくれた事の御礼を言いつつ、
祝辞を、寝言くらい曖昧な滑舌で添えておく。
就任、おめでとう。