2014年4月19日土曜日

永遠の青春

引き出しの奥、永遠の青春をその人に見せると、
これ、面白いね。と言って、読んでいた。


高校生のころ、少ないお小遣いから捻出して
買い集めたある本は、今もずっと
普段は開けない引き出しに入っている。

見るのはいつかと言えば、
片付けをする時くらいのものになってしまった。
それでも、なお、
私の記憶の中で最も麗しく、瑞々しいもののひとつ。

普段なら、人に見せることなんて絶対にしない。
そんなにおかしな本ではないけど、
こういうの難しい、とか言われるのが厭だから。


期待を遥かに裏切った彼は、
最後は本の上で考え事をとるポーズで寝ていた。


高校生の頃の私が、今日の私を見たら、
どれほど喜ぶかな。

あの頃の私が宝物にしていた考え方を、
一緒になって志してくれる人が、いるよ。

そういう風に伝えたら、どれほど嬉しいかな。


ひとりじゃないよ。
時と場所が変わっても、待っていれば現れるよ。