会社の昼休み。
気の合う子と築地のそば屋にいった。
いい天そばを頼んだ。
帆立の天ぷら、すき。
話題の映画を見たけど、頭が追いつかなかった。
と白状したら、あーわかるかも、見てないけど。と言われた。
こういうこと言うから、仲いい。
その子が食べてたすだちそば、
良い香りだった。
夏が終わるね。
アニメって、見てから気づいた?けど、
やっぱり人が出てくる訳ではないから、
澱みがないと言うか、
どんなに色がキレイに表現できる時代になっても、
黒か白しかないような気がすると言うか。。。
本物に近づけようとすればするほど、
これは偽物なんだなって、確信できると言うか。
こんなことを熱弁したい訳でもないけれど、
好きになれないな、って漠然と思っていた理由が、
分かった気がした。
ヨゴレのないものっていうのが、苦手なのかも。
生きてるって、汚いものがあるのが普通だから、
それを隠されるとものすごく不自然に感じる。
その過剰なピュアを、一番盛り上がる場面で
全力で高められると、手を伸ばして飛んでも、
届かないところで絶頂を迎えられてる感じ。
「…お、おう」しか言えない。
置いていかれた、とも思えない。
ついていこうと思えなかったから。
あと、すくわれる話が苦手なんだ。
もっと帆立に水気が合っても好きだな、
お塩がうぐいす色のやつがよかったな、とか、
ちょっと面倒なことを思いながら食べる方が、
私は、食べてる感じがするんだよね。
満たされない方が、かえって満足できる。
今度は何食べよう。